蒼く青く大きなこの空の下で 羽ばたく翼を君は持っている。
遠く遠く飛び立つ君の目の前には 長く果てない空が広がる。
背中押す風は吹き 高く舞い上げる。
街を臨むような鉄屑のてっぺんで 力強く叫ぶ声がする。
熱く熱く胸を焦がすような思いに気付く頃には辿り着いている。
地図には無い目的地は 目の前に見える。
君がもしこの先道に迷って 地図を広げることがあるとしたら
その時は僕らの名前をそっと思い出せば良いさ。
過ごす時間は違えど同じ雲と流れ星の下
同じ空を見ている。
紅く赤く輝くあの月の元へと 飛び立つ術を君は知っている。
高く聳えるビルを風のように抜けて 僅か見える街を見下ろす。
鳴り止まない鐘の音は 高く鳴り響く。
君にもしも傘が無くて雨に 打たれて体を冷やしてしまうなら
その時は僕らが先回りして 傘を差し出すから。
生きる世界は違えど同じ星と青空を見ている。
同じ空を見ている。
世界の全てが敵に回っても僕等だけはいつも君の味方で
真夜中の忘れ物は君が戻るまで鍵をかけて守ってあげる。
例えばどんなに時間流れても僕らは決して忘れる事はない。
笑って過ごせた素晴らしき日々はいつもここにあるさ。
歩んでいく道は違えどこの空は君へ続いている。
遠くにいる君へ・・・。