それはいつも突然に音もなく訪れる。
周りはいつもと同じ日を過ごしているのに・・・。
思い出が多い程に、誰かの嘘のように、
今日までの時間が、季節が今 止まったんだ。
笑顔の数と言葉の全て、
忘れない様に、失くさない様に。
世界にひとつだけのストーリー。
僕達の胸の奥にずっと・・・。
途切れる事の無かったあなたの声が聞こえてきます。
あなたのいた場所からは小さな庭が見えています。
今、あなたのいる場所からは何が見えますか?
今夜はいつもより少し、夜が静かだった。
そしてほんの少しだけ、長く感じられた。
明日になれば全てが夢であればいいのに・・・。
あの日の僕達は誰もが、そう願っていたんだ。
今日までの日をまた切り取って、
消えない様に、色褪せぬ様に。
閉じたアルバム、それはノスタルジー。
記憶の中で永久にきっと・・・。
僕達のこの瞼の裏にはあなたが映っています。
あなたのいた場所からは大きな冷蔵庫も見えています。
今、あなたのいる場所からは何が見えますか?
気忙しい日常の中で僕達は何かを忘れている。
それが何だったのか、今やっと気付いた気がするよ。
聞こえてくる笑い声、砂糖の甘さが残るレモネード。
その場所で思い出すのは、小柄なあなたの後ろ姿。
今、あなたのいる場所からは何が見えますか?
僕達が見えますか?