正午過ぎに親戚から連絡があり、お通夜の時間と場所を聞いた。
父がまだ元気だった頃。
入院をした後、亡くなった祖父のお墓に手を合わせに行って以来。
時間を見ながら、少しでも早く着きたかった。
電車は親戚の家の最寄り駅に到着。
そのままタクシーに飛び乗り、斎場の名前を告げた。
乗車したタクシーの運転手、どうも調子が狂う。
きっと僕の服装を見て、空気を和ませようとしてくれたのだろう。
そう思おう。
タクシーが斎場に到着。
そして亡くなった叔母の場所へ。
もう正直、現実味がなかった。
涙も出てこなかった。
信じられなかった。
父の葬儀の時は、元気だったから。
記憶にあるのは、笑っている叔母さんの声と笑顔。
不公平だ。
順番がめちゃくちゃだ。
本当は斎場に泊まって線香の番をし、
翌日の告別式にも出たかったけれど…。
叔母さん、ありがとう。
本当に感謝しています。