木更津キャッツアイ
舞台は千葉県・海ほたるとアクアラインの町、木更津市。
医者に余命一年と宣告されたぶっさんこと田渕公平（岡田准一）を中心に、高校時代からの友人で元野球部の仲間とともに、昼間は野球とバンド、夜は大泥棒木更津キャッツアイを結成し、騒動に巻き込まれながらも、友情や絆を確認し合いながら残された時間を「普通」に過ごしていく物語。
放送当時は無名または売り出しだったゲスト出演として、妻夫木聡、氣志團、中村獅童などが出演しています。また、他のゲストそしてはピエール瀧（電気グルーヴ）、スチャダラパーなどが出演しています。視聴率こそ伸びませんでしたが、その後の深夜帯における再放送や脚本の良さが評判となり放映終了後に火が着き、奇跡の映画化を果たしました。
１回「怪盗団参上！」
これが３ヶ月前の俺。そしてこれが３ヶ月後の俺。
ぶっさんは医者に長くて余命半年との宣告を受ける。高校の野球部仲間で、卒業後もツルんでいるバンビ、うっちー、マスター、アニとは、草野球したりビール飲んだりの毎日。ある日、野球部監督・猫田(阿部サダヲ)が見慣れぬキャデラックを乗り回すのを見、それを盗もうと怪盗団を結成する。同時に母校・木更津第二高校には何者かによって爆破予告が届く。
２回「チャカ奪回作戦」
モー子にふられた猫田は、山口のジブリコレクションで慰められる。 そんな折り、山口の拳銃が入ったヴィトンのバックがすり替えられる。同時期、木更津駅前のパチンコ景品交換所に銃弾が撃ち込まれ、現金20万円が強奪される。 容疑者として連行されたオジーを救い、山口の銃を取り戻すため怪盗団「木更津キャッツアイ」は真犯人捜索を開始する。
３回「僕の息子が死ぬ！？」
主演・哀川翔で唯一ビデオ化されていない幻の映画「ヤクザ球団」を鑑賞中、映写機が壊れ納得のいかない4人とオジー。 一方、教頭の過激なストーカー行為と反抗的な生徒に悩む美礼先生は、過ぎた行動をとった生徒に独自の制裁を与えることで、心の安定を得ていた。 最近つき合いが悪かったアニは、パチンコで儲けたお金をつぎ込んだ麻雀で負け、総額150万円の借金を作っていた。
４回「町で一番の色男」
校内で頻発していた怪奇事件の犯人・美礼先生は、休職処分になり自宅に引きこもる。 事情を知らず心配するぶっさん。第一回ミスター木更津コンテストが開催。優勝者には賞金100万円とローズのキスが与えられる。 一方、盗癖のあるマスターの姉が、「木更津のキャッツアイ」と名乗り、市内中で盗みを働く。 「木更津キャッツアイ」は、優勝者決定日、全市民が繰り広げるやっさいもっさいパレードにまぎれ、全盗品を返却する作戦に出る。
５回「俺もうマジ死んでもいい」
美礼先生から、自分はレズだと告白する手紙を貰い、ショックを隠しきれないぶっさん。 バンビは正式にモー子とつき合うことに。そんなある日、木更津に哀川翔がお忍びでやって来た。 マスターの店「野球狂の詩」でもてなした５人への礼として、「ヤクザ球団」と野球をすることを了承。しかし試合当日、先発予定のオジーがいくら待っても来ない。
６回「さよなら小津先輩」
オジーが死体となって発見される。現実を受け入れられない５人。同時にぶっさんの死という問題に直面する。 トルエンの運び屋としてオジーを紹介し、全てを知る猫田は、窓口のダニーとケニー兄弟に復讐し、刑務所へ入る。 猫田からビデオ「ミッション・ちん・ポッシブル」を借りるよう指示されたぶっさんは、黒幕の正体・シガニー小池の存在を知り、ハリウッドスタイルで仇をとることを決意する。
７回「最初で最後の夜！」
行こうぜ ピリオドの向こうへ。
木更津のジャクソン５こと氣志團のライブを見て感動した５人はバンドを結成。
ぶっさんは自室でモー子と良いムードになるが、処女だと聞き拒絶。傷心のモー子は、AVにスカウトされ加藤鷹と二人っきりに…。
猫田から木更津の七不思議・氣志團の出生の秘密を聞いた木更津キャッツアイは、ローズのラストステージ観覧を要請。
条件として氣志團は、育った「甘えん坊ハウス」の法人税を支払うため、事務所社長に着服された2000万円の奪還を依頼する。
８回「俺のハートが盗まれた」
あと３ヶ月で出来ることを真剣に考え始めるぶっさん。バンビはモー子、アニは母校の野球監督、マスターは３人目の子供出産と多忙。
暇なぶっさんはうっちーの謎の自宅へ招待される…。そんな中、マスター、アニらが次々とあさりに金品等を騙し取られる。
彼女にハートを盗まれたぶっさんは、建設会社・社長室にあるオルゴールを盗んで欲しいと依頼され、一人で実行しようとするが、その前に「木更津キャッツアイ・セピア」と名乗るチームが出現。
９回「俺まだ死ねねえや」
バンビ(桜井翔)らは、死期が迫ったぶっさんのために出来ることを考えた結果、ぶっさん初の東京見物を企画。
上京中、中学時代の同級生でプロ野球選手のリトル山田と再会。昔の約束から木更津キャッツアイは、夜のバットは10割という山田のスキャンダルの証拠をマスコミから盗むことに…。
アニの監督する母校野球部と、木更津キャッツは試合をすることになるが、途中でぶっさんは病院へ運び込まれる。
これが今の俺…。あれが３ヶ月前の俺…。
ぶっさん(田渕公平)as岡田准一
不治の病により余命半年と宣告された21歳。
みまち商店街にある【バーバー田渕】の息子で、高校卒業後は店を手伝っている。哀川翔と野球が命。草野球チーム【木更津キャッツ】のキャプテンでキャッチャーを、バンドではボーカルを務める。
バンビ(中込フトシ)as桜井翔
みまち商店街にある「中込呉服店」の息子。現在は大学生。童貞という事で(?)【初代ミスター木更津】に輝いた男。モー子と赤い橋を渡り、交際がスタート。その後、めでたく童貞も卒業する。【木更津キャッツ】ではピッチャーを、バンドではヴォーカルとキーボードを担当。
マスター(岡林シンゴ)as佐藤隆太
居酒屋【野球狂の詩】のマスターだからあだ名もマスター。妻のセツ子先輩と経営していて、3児のパパである(長女・勇気、長男・美寿太、次男)。【木更津キャッツ】ではファーストを、バンドではベースを担当。
アニ(佐々木兆)as塚本高史
みまち商店街にある【佐々木写真館】の長男。ギャンブルが好きで、木更津の高額納税者・小峰社長の気に入られている。【木更津キャッツ】ではサードを、バンドではギターを担当。
うっちー(内山)as岡田義徳
ぶっさんたちの1つ年上で、ダブりの同級生。謎の多い人物。名字は「内山」、父親は「CIAの諜報員」、自宅は船。趣味は尾行、特技は内房線の駅名を全て言える事。【木更津キャッツ】ではショートを、バンドではドラムを担当。
モー子as酒井若菜
ぶっさんの同級生。地元、木更津では有名な「サセコ」との噂だったが、実はバンビと付き合うまでは処女だった。
猫田と付き合っていたが、猫田とはペッティングまでらしい。ぶっさんの事も好き・・・。
車を持っている男に弱い。父はオカリナ奏者
田渕公助as小日向文世
ぶっさんの父親。みまち商店街で【バーバー田渕】を営んではいるが理容免許はを持っておらず、亡くなった母親の免許で営業している。週4日もモノマネ教室に通っている割にかなり下手くそ。うっちーをモヒカンにしたのも公助である。
ローズas森下愛子
ストリッパーだったが持病のヘルニアと歳のせいでリストラにあい、その後公助と結婚。現在は、バーバータブチで働いている。チュウのし過ぎで子供ができたとか?ぶっさんの義理の母で、実は氣志團全メンバーの実の母。一応、【木更津ローズ】は2代目になるらしい。
浅田美礼as薬師丸ひろ子
木更津第二高校のマドンナティーチャー。
ぶっさんやバンビの元担任で、教頭からストーカーされていた時期、ひきこもりで悩んでいた。
氣志團の最もリスペクトしている恩師。担当教化は古文。
オジー(小津裕次郎)as古田新太
すべての木更津市民から愛される木更津の守り神的な、ホームレス。山口の2コ上の先輩であり、エースとして高校野球で活躍した過去が有るが、試合中の事故で記憶喪失に。双児の兄の故・慎太郎はトルエンの運び屋をしていた。
猫田カヲルas阿部サダヲ
木更津第二高校・野球部の監督をしていた事があり、監督と呼ばれている。オジーが殺された後、仇打ちのために暴行事件を起こして、捕まっていたが山口先輩が保釈金を払い出所。
房総京極会の傘下にある保険屋で働きながら、【木更津キャッツ】の監督を務めている。ウソをつくとネズミ顔になる。
山口先輩as山口智充
地元の有名なヤクザ(房総京極会)の若頭で、モノマネが得意な為、モノマネ教室で講師のバイトをしている。【ニューエイジファイナンス】という京極会のペーパーカンパニーの事務所にいる。
店長as嶋大輔
喫茶店【男の勲章】の店長をしている。登場する際には必ず、「男の勲章」が流れる。
プレスリーをこよなく愛し、アメリカ放浪をしているときにプレスリーが使用したギターを買い、宝物にしていた。
氣志團as氣志團
木更津出身のロックスター。実は6人ともローズの息子という種違いの兄弟。幼少期に施設(甘えん坊ハウス)で育った過去を持つ。現在は、その甘えん坊ハウスに寄付金を贈り続け、施設のピンチを救ってきた。早乙女光とうっちーは幼馴染みだとか・・・。
哀川翔as哀川翔
ぶっさん達から崇拝されているVシネの帝王。木更津に釣りをしにきた際、偶然ぶっさんたちと知り合った。以後、野球チーム【ヤクザ球団】との試合を実現するため交流を続けている。「オレが動くと場面が変わる。」「ダブル太陽。」等の名セリフを残す。3000回転のツッコミも食い気味に入ってくる。
